昨今では「字は打つもの」というくらい書く機会がなくなっていますが、やっぱり綺麗に書けるといいなあと思いますよね。
今では美文字レッスンを開くようになった私ですが、最初に字に興味を持ったのは小学3年生の頃です。
家の隣にお習字の先生が住んでおられ、綺麗なお手本を見て子供ながらに「きれいだなあ」と、いつもうっとりしていたものです。
縦線、横線のキリッとした潔い一本線、はらいやしんにょうの筆しか表せない強弱…。
綺麗なものは理屈ではなく魂に響くのか、その時の映像がいまもはっきりと浮かびます。
今回は、字をきれいに書くために必要な心構えと、タイプ別の学習方法についてお伝えします。
- 字がコンプレックス
- 自分のペースで学びたい
- 字が習える場所を探している
こんな方には参考にして頂けるとうれしいです。
字をきれいにすることは根気が必要ですが、どんな人でも、いくつになっても、続けていくと字は綺麗に整っていきますよ。
近道よりも楽しく続く方法を見つける
字をきれいにすることは「続けてなんぼ」
その道のりは例えるなら、ダイエットや語学学習と同じです。
字のコツを掴み、自分のものになるまでは繰り返しの訓練が必要なので三日坊主になりやすく、独学では続けるのにはかなりの根気が必要です。
実際にほとんどの人は、独学や通信講座では続けていくことが難しいです。
本当に字をきれいにしたい、癖を直したい!と思うならば、やはり教室に通うことが確実です。
教室は「相性」と「楽しさ」で選ぶ
教室を探す時のポイントは2つあります。
- プレッシャーがなく通いやすい
- 何よりも楽しいこと
まずは通うのにストレスがないことが、長く続けていくためには欠かせません。
- 近場にある
- 入会金や月謝がリーズナブル
- 道具がいらない
- 行きたい時に行ける
などなど。
「行かないといけない」から続く。ということもあるのですが、あまりにもおっくうになると行くのが嫌になってしまいます。
そこでもう1つのポイントは「楽しさ」
- ほめてくれる先生
- 初心者の生徒がいる
- 少人数レッスン
- 説明がわかりやすい
このような教室だと、気負わずに楽しく続けられます。
中でも先生との相性はかなり大事です。
大人の習い事は先生との距離感も遠くなりがちで、緊張や遠慮でなかなか聞けない。という人も多いです。
大人数の教室だと生徒さんもベテランだったりして、初心者はますますコンプレックスを感じて萎縮してしまうということも。
お稽古とはいえ人付き合い。
「教室に行くのはハードルが高い」という人は、少人数制や、マンツーマン指導だと誰に見られることもなく、リラックスして学べるのでおすすめです。
少人数だとその場ですぐに直してもらえ、ほめてもらえるので「できた!」を実感しやすく、モチベーション維持にも繋がります。
ペン字や美文字などの教室を探す時は、「リラックスして、楽しみながら学べる」をポイントに見学してみてくださいね。
独学の長所と短所
個人的には、独学はあまりおすすめしません。
それはたった一人で「長く続ける」ということがとっても難しいからです。
でもそれぞれにメリットもあるのでまとめて見ました。
美文字練習帳や、通信講座の長所
- リラックスできる
美文字の練習帳や、通信講座の最大のメリットはストレスフリーなことです。
自分のペースで、人に見られることなくいつでも学べる。
なかなか外に出れなかったり、時間が取れない人も自宅で、好きな時間に取り組めます。
- 安く学べる
美文字のテキストを買うだけなら500〜2,000円。
通信講座はまとまった教材を購入するので3〜5万円、月々分割だと2,000〜3,000円程度です。
教室や人件費などがいらない分、リーズナブルに学べます。
独学の短所
- 三日坊主になりやすい
「買って満足して三日坊主」になる確率がとてもとても高いです。
よし!やるぞと意気込んで買ってみたものの、1年続けられる人は半数以下。かなりの自制心が必要です。
○○ダイエットや、〜するだけで英語ができる。というのが一過性のブームで終わってしまうのと一緒ですね。
- モチベーションが下がる
独学が難しいのは、自分でモチベーションを維持しないといけないからです。
その場ですぐ直してもらえない、ほめてもらえないので間違いや上達の手応えが感じにくいです。
通信講座だと添削してもらえますが、赤でたくさん直されることが続くと段々と嫌になり、おっくうになる人が多いです。
独学するならお金をかけずに
字がきれいになればいいなあ。
でも教室に通うほどでもない。
ちょっと手軽に始めて見たい。
こんな時は、まずはお金をかけずに始めてみるのがオススメです。
1.好きな字を真似る
年賀状や季節の便りで、「この人の字って素敵だなあ」と思ったことはありませんか?
そういう時は、それをお手本にしてちょっと真似して書いてみましょう。
わざわざテキストを開いて「さあやるぞ」と構えるよりも、ちょこちょこと気づいた時にマネてみる。
これだけでも良い練習になります。
2.テキストは安いものを
書き方本を探す時には、実際に書店で中身を比べてみてください。
微妙〜にですが講師ごとに書き方のクセがあるので、「この人の字が好き」と感じたものがベストです。
DVD付きや有名書家のものなど色々ありますが、あまり豪華なものを買っても続かないともったいないので、手始めには数百円で買える基礎的なもので十分です。
30日できれいな字が書けるペン字練習帳 横書きを美しく (TJMOOK)
3.通信講座も無料から
「日ペンの美子ちゃん」で有名な日ペン習字研究会も通信講座があります。
こちらは会員登録をすると無料でお手本や練習帳がダウンロードできるようになっていて、コンテンツは毎月更新されます。
添削は不定期の講習会のみですが、無料なので手軽に始められ、物足りなければ有料講座に移ることもできます。
美しく書くために「続く方法」を見つけよう
美しい字を書けるようになるまでには、時間がかかります。
だからこそ、楽しんで続けやすい、ご自分に合った方法を見つけることが近道です。
本気で結果を出したい人におすすめなのは教室に通うこと。
気軽にやってみたい人はあまりお金をかけずに、まずはちょっと意識して、字を書く機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
福岡天神の美文字レッスン「おとな字」
私が講師をつとめる「おとな字」は、福岡天神で毎月開催している美文字レッスンクラスです。
「祝儀袋の字が書けない」
「芳名帳が苦手」
などなど、大人の女性のたしなみとして身につけておきたい筆ペンの使い方をていねいに学びます。
月に1回のペースで、お茶を飲みつつリラックスした雰囲気の教室です。
20〜70代、初心者から上級者まで幅広い生徒さんがいらっしゃいます。
月に1回でも、1年続けると本当に字が変わりますよ。
福岡で教室をお探しの方は、ぜひ一度お越しくださいね。
詳細・ご予約はこちらからご覧いただけます。
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